ヒロシマ 原爆の日
2008年 08月 06日
広島に人類史上初の原子爆弾が落とされて、63回目の夏がきました。
太陽の子保育園は、平和を保育の柱にしています。
今日は太陽・宇宙・銀河ぐみで「真っ黒こげのお弁当」のお話を読み
広島原爆の日の話をしました。
戦争の怖さ、悲惨さばかりを強調する平和教育ではなく、
戦争は人間が起こすものだから、人間の力でとめることもできるのだ、ということ、
世の中には平和のために頑張る大人たちがいること、
だから、むやみに怖がらずに平和を守るチカラの存在に信頼をおき、
平和のために力を出す存在を身近に感じて、
そして、その一員として育ってほしい、という思いで平和教育をしています。
面倒だから。怖いから。時間がないから。忙しいから。
いろんな理由をつけて、「見ないふり。聞こえないふり」をすることは簡単です。
どうせ、私ひとりがやったって、変わらない。という声も聞こえてきます。
でも、見ないふりをしていたり、ふてくされていたり、無力だと嘆いているだけで
平和は守れません。
この国は、着々と子どもたちをまた戦場に送るように変わっていく、と。
まるで、軍靴の音が聞こえるようだ、と。
先の戦争を知る人たちは声をそろえていいます。
わたしたち、大人が今、しなければならないことは、なんなのか。
とりえあずは、「見ないふり、聞こえないふり、知らないふり」をやめることからだ、と
思うのです。
8月8日は平和の映画の会があります。
ぜひ、親子で観て、考えてください。
有名な「おこりじぞう」のあとがきを読んだことがありますか?
絵をかいた画家の「四国五郎」さんは、あとがきでこう書いています。
「私は子どものころ、お化けカルタを買い求めたが、ろくろ首や骸骨の絵がこわくて、
使わないで捨ててしまったことがある。そのときは本当にこわくて、夜、便所にもゆけなかった。
今度、原爆をテーマにした絵本「おこりじぞう」の絵を描くにあがって、
そのことが思い出されてならなかった。
この世の中でなにがこわいといって核兵器ほどこわいものはない。
男女老人子どもの別なく、
巨大な電子レンジの中へ入れられたように、生きながら焼き殺される。
かろうじて逃れた人も頭髪が抜け落ち、歯茎から血を流して、やがて死ぬ。
被爆後三十年たった今でも、いつ原爆症が出るかと
恐怖の毎日の送っている人があるのだ。
これほどこわいことがあろうか。
子どもたちに、こわがらないで最後まで見てもらえて、
しかもこのうえなくこわい絵本を描くことは難しい。
こわいものなど描きたくはないのだが、こわいものを地上から無くすためには、
描かねばならない。」
こわいもの、つらいものにフタをして、きれいごとだけを見ても、戦争はなくならないし、
核もなくならない。
わたしたちはしっかりと、事実を見つめ、事実を知り、伝え、
平和を守る一人として頑張れる大人として、子どもたちの前に立っていたいと思います。
太陽の子保育園は、平和を保育の柱にしています。
今日は太陽・宇宙・銀河ぐみで「真っ黒こげのお弁当」のお話を読み
広島原爆の日の話をしました。
戦争の怖さ、悲惨さばかりを強調する平和教育ではなく、
戦争は人間が起こすものだから、人間の力でとめることもできるのだ、ということ、
世の中には平和のために頑張る大人たちがいること、
だから、むやみに怖がらずに平和を守るチカラの存在に信頼をおき、
平和のために力を出す存在を身近に感じて、
そして、その一員として育ってほしい、という思いで平和教育をしています。
面倒だから。怖いから。時間がないから。忙しいから。
いろんな理由をつけて、「見ないふり。聞こえないふり」をすることは簡単です。
どうせ、私ひとりがやったって、変わらない。という声も聞こえてきます。
でも、見ないふりをしていたり、ふてくされていたり、無力だと嘆いているだけで
平和は守れません。
この国は、着々と子どもたちをまた戦場に送るように変わっていく、と。
まるで、軍靴の音が聞こえるようだ、と。
先の戦争を知る人たちは声をそろえていいます。
わたしたち、大人が今、しなければならないことは、なんなのか。
とりえあずは、「見ないふり、聞こえないふり、知らないふり」をやめることからだ、と
思うのです。
8月8日は平和の映画の会があります。
ぜひ、親子で観て、考えてください。
有名な「おこりじぞう」のあとがきを読んだことがありますか?
絵をかいた画家の「四国五郎」さんは、あとがきでこう書いています。
「私は子どものころ、お化けカルタを買い求めたが、ろくろ首や骸骨の絵がこわくて、
使わないで捨ててしまったことがある。そのときは本当にこわくて、夜、便所にもゆけなかった。
今度、原爆をテーマにした絵本「おこりじぞう」の絵を描くにあがって、
そのことが思い出されてならなかった。
この世の中でなにがこわいといって核兵器ほどこわいものはない。
男女老人子どもの別なく、
巨大な電子レンジの中へ入れられたように、生きながら焼き殺される。
かろうじて逃れた人も頭髪が抜け落ち、歯茎から血を流して、やがて死ぬ。
被爆後三十年たった今でも、いつ原爆症が出るかと
恐怖の毎日の送っている人があるのだ。
これほどこわいことがあろうか。
子どもたちに、こわがらないで最後まで見てもらえて、
しかもこのうえなくこわい絵本を描くことは難しい。
こわいものなど描きたくはないのだが、こわいものを地上から無くすためには、
描かねばならない。」
こわいもの、つらいものにフタをして、きれいごとだけを見ても、戦争はなくならないし、
核もなくならない。
わたしたちはしっかりと、事実を見つめ、事実を知り、伝え、
平和を守る一人として頑張れる大人として、子どもたちの前に立っていたいと思います。
by hikarinokohoikuen
| 2008-08-06 18:08
| 太陽の子保育園の様子